万城目デー

最近はいろいろあって平日より週末のほうが忙しい日々を送っておりますが、
今週は午後から家族に解放されるということで、先日訪問したサンフランシスコで、
VizPicturesの堀淵さんが「京都がとてもうまく描けていて、いいよ〜!」と誉めて
いらっしゃった、


鴨川ホルモー


に行くことにしました。

それで数日前から、予習がてら原作者の万城目学

鹿男あをによし

を家族にかくれてコソコソとみておりました。
それにしても動画サイトは目に悪い!


鹿男の最終回を残して時間になったので、
豊洲のユナイテッドシネマへ。すでにビールを2本飲んで心地よい状態。

ホルモーは評判どおり「学生の都」京都が美しく、魅力的に撮られていて、
自分の学生時代を彷彿とさせるシーンが満載。面白かったです。

明日は「おっぱいバレー」みに行こうかな。
おお、そういえばJTPASVCシリコンバレーカンファレンス)の報告会もある。

3/20 午前中の梅田道場

 SVC 2009の前日は、梅田さんと海部さんのグループセッション(梅田道場・海部道場)に参加しました。
 午前中は梅田さんのオフィス(MUSE Associates)を訪問。サンノゼから郊外に20分ほど車で出たところ。ホテルでどうしたわけかリムジンがよばれてしまって、80ドルの請求に「高い!」と思いつつも、日本のように公共交通機関では来れない場所でもあるし。

 オフィスの建物の前で、グループになる参加者の皆さんと集合。わずか1時間半だから効率よく質問しないとねということで、事前にメーリングリストで打ち合わせしていました。実際に会うのは初めて同士の面々(東京でのミーティングで会った人もいた)と、それを確認。取りまとめは名古屋の大手自動車メーカーでSEをしているHさん。セッティングから本番の進行まで、本当にありがとうございます!

 さて、この日に5回予定されたセッションの1回目が午後の回と統合され、我々のセッションが初回になるとのこと。いよいよ目的の梅田事務所の扉をたたくと、「いらっしゃい!」との梅田さんの声。会議室に通されると、ホワイトボードに「今日の心得」が書かれていて、名刺の交換は省略とか、まずは1人1分厳守の自己紹介、誰か測定することとか書いてある。一同緊張してそれを読んでいるところで、梅田さんの登場。

 まずは自己紹介。「一応準備してきたパワポ、もしかすると間に合うかな?」とノートPCを起動させたのだけど、自己紹介は僕は2人目に。PC起動が間に合わず、ちょっと上ずった声でした話は梅田さんの関心をひいたと思った瞬間に「はい、時間です!」とタイムキーパーのHさんからタイムオーバーの声。だんだん早口になりながら、ありゃりゃ、ロスタイムなし?いやはや参った、って顔をしたせいか、ちょっと場を和ませたかも。

 皆さんの自己紹介はなかなか面白くて、技術系の若者が多いのだけど、バイオ研究者から社会人になったばかりとか、獣医の資格あるけど新しい人材派遣をやりたいとか、いろいろな思いを胸にこの地にやってきたんだなあと感心。
 
 自己紹介のあとは、あらかじめ準備していた3つのテーマで梅田さんとディスカッション。

1つ目は

シリコンバレーのトレンドと最新の技術動向」
 要は、世界的な不況の中でシリコンバレーの位置づけ・動向はどうなっているか? 現在の技術トレンドとその方向性は?っていう問いかけ。

2つ目は

ベンチャーなどのビジネスノウハウ」
 これはむしろ副題だった「シリコンバレーで求められるマインドセット」にフォーカスした感じかな。

3つ目は、

「梅田さんご自身のこれまでの経験、最近の考えなど」
 参加メンバーの中には、「私塾についてもっと聞いてみたい」という人もいたし、僕はちょうど1週間前に京都で開催されたケータイ国際フォーラムで、茂木健一郎さんが「ネット上での日本語のコミュニケーションがこんなに貧しいようでは、梅田さんは呆れてもうブログ書いてくれないぞ!」って嘆いていたエピソードをぶつけて、本当にもうブログ書かないんですか?って聞いてみたかった。梅田さんは「そんなふうに茂木さんが言っていてくれたなんて嬉しいなあ。確かに最近は僕が何か書くと、待ち構えてあれこれ非難してコミュニケーションの流れを変えちゃう人がいるので相手をするのにつかれちゃうのだけど。でももちろんブログはまた書きますよ!」って答えてくれました。効果があったみたい。


う〜む・・・ブログ書くのも時間オーバーだ。今日はここまで。

いきなり別行動 〜VIZ Picturesへ〜

 僕は京都での総務省ユビキタス特区プロジェクトに携わっていまして、その来年度の課題が「国際化」。2年目の事業はまだ採択されていないので詳細は控えますが、多言語での市場調査や翻訳・ガイド機能を持ったユビキタス端末を、海外で使う事例をつくるべく事前調査とネットワークづくりをしておきたい。というわけで、以前から日本映画の紹介サイトを運営されている海部さんに頼んで、VIZ MEDIA設立者で「萌えるアメリカ」の著者でもある堀淵さんアプローチしていまして、今回幸いにアポをいただくことができました。

 そういうわけでサンノゼ空港に着くやいなやY君とは別行動。海部さんに空港に迎えに来てもらって、そのままサンフランシスコへ。PARCでY君を降ろして、Fisherman's Wharfの近くにあるVIZ MEDIA(の子会社のVIZ Pictures)を訪ねました。

 ここで話したことはいよいよサンフランシスコで今年の8月にOpenする、J-POPセンターにかかわる面白イベントの企画であります。ただ、非常に有意義かつ面白かったけど、たぶん僕が話した内容も、堀淵さんから聞いた内容も今はまだ詳細は企業機密。


多くのハードルはあるけど、とにかく実現させてまたサンフランシスコに来るぞ〜! と気合を入れる機会となりました。

JTPA SVC 2009は事前の準備交流に感心したという話

 JTPA SVC 2009の応募がはじまってすぐ、facebookにコミュニティが設けられ、しばらくして、梅田望夫さんから「梅田道場やるぞ!」っていう告知が出ました。カンファレンスの前日に1日オフィスを開放し、1グループ10〜12名で各々1時間半くらいのセッションの相手をするから、各々勝手に梅田さんあての連絡方法をみつけて連絡をとってきてくれと。

 思えばこれが、参加メンバーのコミュニケーションを加速させたように思います。facebookgoogleメーリングリストで情報共有がはじまり、東京で、関西でオフミーティングが開催されました。僕は東京の青山で開催された2度目のミーティングに参加しましたが、大阪でのミーティングと同時開催でカメラで同期し、lingrでリアルタイムチャットをしながら、googlespredsheetで各種予定を打ち込みながら・・・という、さすがにメディアリテラシーと、ネットコミュニケーション力の高い若い面々が集まっただけに、すごいスピードで当日にむけての準備がすすみました。

 さらに現地にネットワークが豊富な多田さんはじめ数人の先導役はじめ「ツテ」を持つ面々が一斉に、次々に現地企業や研究所とのアポをとりはじめた。ざっと挙げるとこんな感じです

Weebly, IBM Sillicon Valley Lab, PARC, Adobe, Stanford univ., ROCK YOU, Facebook, Apple, Google, Adaptive Path, Cooliris, Oracle, IDEO, Dropbox, six apart

これにkorean起業家&留学生との懇親会がセットされ、シアトルまで中島聡さん に会いに行ったメンバーもいました。


 年度末の業務に追われて気を失いそうになっていた僕とY君は、このやりとりについていくのがやっとという状況。どんどん決まっていくセッションに完全に便乗してしまう状態で、いくつかに参加させてもらったり、メンバーがシェアリングしているレンタカーに乗せてもらったり、すっかりお世話になってしまいました。

 この若者たちの行動力と、その力を増幅させるITの力はすごいものです。初めての土地でもgooglemapsで場所を調べ、移動経路と所要時間を考慮してスケジュールをどんどん立てていく。かつて、日本からビジネスで米国で出張したり留学していた学生はここまでの事前調査力、コーディネート力はとてもなかった。僕らは日本にいるときから、かつて自分が20代〜30代前半であった当時との大きな違いに驚いたのでありました。
   

JTPAカンファレンスに参加した背景


実は昨年僕は、O'Reilly Mediaが主催する WEB2.0EXPO2008に出席していました。「インターネットシフトを加速させなければ!」って危機感を持つ勤務先にて、やっぱり最先端の情報をとりにいかないといけないよねって。すでにWeb2.0バズワードだったかもっていう雰囲気はあったけれども、実際に現地に行って、最先端の人たちに会ってこようじゃないかと。そうやって会社を説得して、若手を一人連れて行ってきました。

で、そこでの刺激は大変大きくて、その後の仕事のスケールを広げる役にたったと実感しています。社内でも毎年誰かシリコンバレーに送り込もうぜっていうPRを強くしたわけですが、どうしてもWeb2.0のトーンダウンは否めない。2008年のEXPOはセッション数も出展企業も多くなっていたるのだけど、かつての勢いはなく、衰退の兆しが鮮明で、オライリーが日本に来なかったので東京での開催も見送られちゃった。


 さて2009年はどうしようか?と思案していました。



 ちょうどそんなことを思案していたら、昨年のWeb2.0expoの合間に、日本人でシリコンバレーで活躍する人たちの協会(JTPA:Japanese Technology Professionals Association )のメンバーでもある海部美知さんが、「プチ変人の会」を開催してくれた。そこで、ソフトバンクで海外投資を担当する多田さんや、興銀の先輩の村山尚武さんなどに会いまして、そのときにJTPAの話と、これまで20人くらいを選別してツアーをしていたけれど、もっとたくさんの人たちをシリコンバレーに呼びたいから2009年からはカンファレンスにするらしいよって、言っていたのを思い出しました。

 JTPAツアーは、シリコンバレーで働きたい、学びたいっていう若者のなかからトビキリ「イキのいい」連中を選別して、梅田望夫さんたちがGoogleYahoo!に連れて行ってくれたり、こってりと講義をしたりという羨ましいプログラム。僕のようなオジサンや日本企業からの参加はとてもできないものでした。でもカンファレンスで広く門戸を開いてくれるなら、僕らも参加できますね!ナマ梅田さんも見にいけるじゃないかって、しっかり僕の記憶に残っていたのでありました。


 しばらくすると、JTPA SVC 2009の募集がでた。


おおこれはちょうどいい!会社の業務で行けないなら、僕だけでもプライベートで行ってこようじゃないかって、さっそく申し込みまして、それから年末の納会のときに社長ほか役員に話したら、「梅田さんに会えるなんてすばらしい!誰か若手も連れて行ってきなさい。ついでに同じ時期にあるアメリカのパートナー企業のイベントにも参加してくるといい。」とのこと。


おお!なんとラッキー!


さっそく有望な若手を、年度末の繁忙時に捻出してもらいまして、西海岸へと行くことになりました。

スケジュール

飛行機の乗継がうまくいかなくて、一日延泊して帰国しました。事情は後述。
さて、出張させてくれた会社への報告は別途まとめるとして、まずは私的なメモということで。

今回の米国出張スケジュールは以下のとおり。若手有望株のY君と2人で行ってきました。


3月19日(木) 成田→ロスアンゼルスサンノゼ
         サンノゼ空港に海部さんが迎えに来てくれて、VIZ PICTURESの堀淵さんを訪問
    Y君はJTPA SVC 2009のメンバーと一緒に PARC、Adobe本社を訪問
         サンノゼ

3月20日(金) 梅田道場、海部道場 に参加
         サンノゼ

3月21日(土) JTPA SVC (シリコンバレー・カンファレンス)2009
         サンノゼ

3月22日(日) ソフトバンクの多田さん、sixapartの関さん、関さんの元同僚の閑歳さんとの
         ワイナリーめぐり
         サンノゼ

3月23日(月)   出発までの寸暇を惜しんで、ホテルの目の前のThe Techを見学
          サンノゼ→ラスベガス
         アメリカのパートナーIRIのカンファレンス CPG Summit 2009に登録
         初日のレセプションパーティに参加
         ラスベガス泊

3月24日(火)   IRIカンファレンス
3月25日(水) IRIカンファレンス、早朝からミーティングあり
3月26日(木) ラスベガス→ロスアンゼルス
         朝1便がキャンセルになり、次便で行くが乗継に間に合わず。
         結局,一日延ばしてロサンゼルス泊
3月27日(金) ロサンゼルス→成田  無事帰国